桔梗色の続き

桔梗色の続き。

以前、桔梗は桔梗色なんだと

わけのわからない事を

書いてしまいましたが、

実はこれ身近な例があったんです。

オレンジ色って

あれはまさにそういう事ですよね。

オレンジの色は他に

例えようがなかったわけです。

というかオレンジの色を

再現したからオレンジ色なのか、、、

んん?

鶏が先が卵が先かみたいに

なってきました。


最近では煉瓦色や小豆色なんていうのも

耳にします。


”物”の名前が”色”の名前そのものに

なるなんて、

きっと”色”の世界では相当難しいに違いない。

なので”物”にとっては

かなりの名誉だとみた。

女子アナ採用くらいの倍率なのではないか。

そう考えると

ミカンや煉瓦なんかは

実にうまくやったわけです。

どうやら桔梗には

その辺りの立ち回りの良さがないらしい。


是非桔梗色というのを

普及させてほしいと思います。

絵の具会社の方達いかがでしょうか。

絵の具セットに”桔梗色”があると

子供達は

「なんだこれは何て読むんだ?」

「キキョウって読むらしいぞ」

「キキョウってなんだ。」

と、大いに盛りあがると思います。

かつて僕らの中で”ビリジアン”という絵の具にたいして議論があがったのと同じように。

あの”ビリジアン”って

今でもセットの中に含まれているのでしょうか。


そうして子供達は

「おお、これか。綺麗な花だな」と

桔梗自体の認知にもつながり花屋は儲かり、

理科の先生は植物を一つ教える手間が省けて、

国語の先生も漢字二文字教える手間が省けて

世の中はかなりハッピーになると

予想されます。

風が吹けば桶屋が儲かる状態です。


でも自分だけが桔梗色の存在を

楽しむのも悪くないなと思う。

それに世の中、◯◯◯色みたいに

“物”の名前がついた色だらけだと

何が何だかわからなくなってしまうだろうし。

もうきっと、そういう枠は

残されてないのだと思う。


2014.12.30


余談:桔梗色って実在するそうです。

もちろん絵の具セットには入ってないだろうけど。